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【HSP】「読書する人だけがたどり着ける場所」の読書感想

 

ふらっと立ち寄った本屋さんで見つけた、この本。

あまり読書をしないからこそ、なんとなく気になって読んでみました。

 

感想を交えながら、本の内容をまとめます。

自分に自信がない人にはおすすめです。

 

 

読後の感想

自分だけが特別劣っているー、心の底にあった不安。

本書を読み終わり教養への入り口に立ってみると、いや、そんなことはない。

おそらく意外とみんながそうなのではないか、と思った。

経験と知識の少なさが不安のもと。

それを不安に思っている人とそうでない人がいて、不安をバネにあらゆるものごとに気づけるか気づけないかで人として差が出るように思う。

読書はその助けになる。

広い世界と教養のある人生へ、人として深いところへと導いてくれる。

知識マッチョになって、自分を鍛えたい。

 

読書する人だけがたどり着ける場所

読書とは

思考力を伸ばし、想像力を豊かにし、苦しいときも前進する力をくれるもの。

自己を形成し、人生を豊かにするのに欠かせないのもの。

人生観、人間観を深め、想像力を豊かにし、人格を大きくしていくことができるもの。

いつの時代も、その価値はずっと変わらず、すばらしいもの。

 

「読書が人生の深みをつくる」を前提に、どんな本をどう読むかが重要。

情報を得るための読書(事実)と、人格をつくる読書(体験、世界観)がある。

 

ネットと本の違い

ネットで得た情報は、どこかふわふわしていて身につかない。

その時に必要な文章だけを拾って、すぐに忘れてしまう。

本は、買うことで最後まで読む覚悟ができて、読んだ内容が「体験」として身につく。

「インターネットの海といいますが、ほとんどの人は浅瀬で貝殻をとっているようなもの。深いところへ潜りいく人はあまりいません。潜れば、まだ見たことのない深海魚に出会えるかもしれないし、知らなかった世界が広がっているのに、です。同じ海を目の前にしても、やることは人によって違うわけです。」p17

 

人間の深さをつくる

読書でたくさんの体験をすることで、知識が増え、人間としての「深さ」がでる。

人間の深さは全人格的なもの、総合的なもので、深くその物事を捉える力「認識力」が必要。

認識力があれば、同じ情報から得られるものが広がる。

読書をすれば、著者の認識力を得られる。

 

「E=mc²」に驚けるかどうか。

アインシュタイン特殊相対性理論の中で発表された世界一有名な方程式)

この方程式がどのような意味を持ち、どのように生まれてどのように使われてきたかを知ろうとしない、深みに入っていこうとしない人は「無教養な人間がやる無作法な態度」。

驚くべきことに驚けるのは、教養があるからこそ。

好奇心を持って、知の探究を行うことはとても人間らしい行為。

人間の深さに必要なもの
  1. 一般教養:幅広い知識
  2. リベラルアーツ:自由になるための全人的技芸

人間が偏見や習慣を含めた呪縛から解放され、自分の意志で生きていくために、幅広く実践的な知識が必要。柔軟で多角的な視点をもって、問題解決していく時代。

人間を深める本の読み方
人間の深さを得るために、本は「広く、深く」読む

一つのことを深く知ろうとするなかで、興味を枝分かれさせて、広く深くさせる。

 

◎深く

まずは著者視点で読む。(自分と異なる視点を持つ)

一冊読んで2割しかわからなくても、二冊目、三冊目と、ペンキ塗りで詳しくなれる。

知識は細胞分裂のように増え、積み重ねるほどに深くなる。

読書で偉大な人の器に触れ、自分の考え思考でないものを、深く読んで想像する。

 

◎広く

著者やテーマをずらして、視点を変える。

さまざまなものに興味を持つ。

著者を批判するのもいいが、一度どっぷり著者の世界を受け入れてみる。

 

◎思考を深める

自分と重ねて考えてみる。(思考力を磨く)

読書感想は・・・

メモする(忘れない)、感情をのせる(頭と心を動かす)、意見交換する、紹介文を考える(本屋のポップ)、ツッコミを入れる、お気に入り文章を3つ決める

「マイ名言」を持つと人生のさまざまな局面の助けになる。

 

読む本の探し方

流行りにのる

ベストセラー、名著。

たくさんの人が読んでいることは何かしらいいところがあると考える。

自分の興味に関わらず新しい視点を得られる。知的な人生の楽しみ方の一つ。

出会い頭で読む

何か一つでも知識を吸収しようと考えて読む。

いままで知らなかったことに触れ、考えることが大事。

人のおすすめ

憧れの人や、信頼できそうな人が薦めるものを片っ端から読んでみる。

古典

時代を超えて多くの人に愛されてきたもの。歴史の中で評価され、現代もその価値を失わないもの。それだけパワーがある。

 

「この世を過ごすうえで、深くてすごいものに出会うだけでも、もう時間がないと気づきます。薄っぺらい、浅いものに付き合っていられないわけです。」p162

 

本著者のおすすめ本

思考力を高める名著10

論理哲学論考 (岩波文庫) [ ルードヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン ]

方法序説 (岩波文庫) [ ルネ・デカルト ] 

風姿花伝 (岩波文庫) [ 世阿弥 ] 

この人を見よ改版 (岩波文庫) [ フリードリヒ・ニーチェ ] 

君主論 新版 (中公文庫) [ マキアヴェリ ] 

饗宴改版 (岩波文庫) [ プラトン ] 

歴史とは何か (岩波新書) [ エドワード・ハレット・カー ] 

寝ながら学べる構造主義 (文春新書) [ 内田 樹 ] 

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫) [ ダニエル・カーネマン ] 

 

現代に必要な知識が持てる名著10

E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」 (ハヤカワ文庫) [ デイヴィッド・ボダニス ] 

<pソロモンの指環 動物行動学入門 (ハヤカワ文庫) [ コンラート・ローレンツ ]

宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎 (幻冬舎新書) [ 村山斉 ] 

日本思想全史 (ちくま新書) [ 清水正之 ] 

常用字解第2版 [ 白川静 ] 

アイヌ文化の基礎知識増補・改訂版 [ アイヌ民族博物館 ] 

欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書) [ 丸山俊一 ] 

資本主義の終焉、その先の世界 「長いニ一世紀」が資本主義を終わらせる (詩想社新書) [ 榊原英資 ] 

人類の未来 AI、経済、民主主義 (NHK出版新書) [ ノーム・チョムスキー ] 

ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ] 

 

人生の機微に触れる名著4

オイディプス王 [ ソポクレス ] 

人間失格 (角川文庫) [ 太宰 治 ] 

こころ改版 (新潮文庫) [ 夏目漱石 ] 

銀の匙改版 (岩波文庫) [ 中勘助 ] 

 

人生を深める名著6

マクベス改版 (新潮文庫) [ ウィリアム・シェイクスピア ] 

ドン・キホーテ(全6冊セット) (岩波文庫) [ ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ ] 

金閣寺改版 (新潮文庫) [ 三島由紀夫 ] 

東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典 (講談社文芸文庫) [ 講談社 ] 

詩のこころを読む第68刷改版 (岩波ジュニア新書) [ 茨木のり子 ] 

辞世の歌 (コレクション日本歌人選 20) [ 松村 雄二 ] 

 

難しくても挑戦したい不朽の名著10

謹訳 源氏物語 一 改訂新修 [ 林望 ] 

論語物語 (講談社学術文庫) [ 下村湖人 ] 

論語と算盤 (角川ソフィア文庫) [ 渋沢 栄一 ] 

『マンガ 老荘三000年の知恵』(蔡 志忠,和田 武司,野末 陳平):講談社+α文庫|講談社BOOK倶楽部

口語訳『古事記』 完全版 [ 三浦 佑之 ] 

旧約聖書を知っていますか改版 (新潮文庫) [ 阿刀田高 ] 

新訳 弓と禅 付・「武士道的な弓道」講演録 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫) [ オイゲン・ヘリゲル ] 

カラマーゾフの兄弟(上巻)改版 (新潮文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ] 

新版 徒然草 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) [ 兼好法師 ] 

自由への大いなる歩み 非暴力で闘った黒人たちの通販/M.L.キング/雪山 慶正 岩波新書 青版 - 紙の本:honto本の通販ストア

 

おわりに

本書のおすすめ本は、どの本もネットで詳しく見ていると、高評価のものばかり。

人の読書感想文を読んだり、様々な媒体での紹介文を読んだりすると、本の内容が多角的に想像できる。

読書ビギナーの私は、どれもこれも読みたいとは思えないんだけど、少しでも興味のあるものから読んでいきたいと思う。

 

 

は~、教養のある人はすごいな~。